“再生医療”という言葉を聞いたことがありますか?

“再生医療”とは、自分自身の細胞や組織に本来備わっている『自己再生能力』をうまく利用し、細胞から組織、各種臓器を正常な状態に回復させる治療のことを言います。当院では再生医療の中のお肌の部分、“肌の培養皮ふ治療”というものを取り入れています。“培養皮ふ治療”とは、自分自身の肌の細胞を培養し、細胞の数を増殖させ、また自分自身のお肌に戻してあげるというものです。

肌細胞=真皮繊維芽細胞と言いますが、これは若々しいハリとツヤを形成するのに一番大事な細胞です。今までの記事でもたくさんお伝えしてきましたが、肌に大切な【コラーゲン・ヒアルロン酸・エラスチン】という3大要素は肌細胞が作り出します。皆さんが試していただいたことのあるレーザーや光治療、超音波はその熱の刺激や、ダメージによって肌細胞を活発化させ、肌の3大要素を作っていました。
培養皮ふ治療は、肌細胞そのものの数を増やす=皮膚の中の働き手を増やすことで、肌の3大要素を作り出し、お肌を若返らせるという治療です。

人は誰でも加齢によって身体やお肌が少しずつ老化してしまいます。加齢にプラスしてお肌に大的な3要素【乾燥・紫外線・活性酸素】が自身の肌細胞の動きを鈍らせたり、細胞そのものの数も減らしてしまいます。働き手が少なく、元気のなくなった肌細胞は十分に働くことができず、皮膚の老化現象(しわ・たるみ・目の下のクマなど)となって表面化してくるのです。細胞の動きを活発にするには、レーザーや光などの治療でも可能ですが、肌細胞そのものの数を増やすのは、この培養皮ふ治療しか不可能なのです!!

肌細胞を増殖させ、自分の肌に戻した後、細胞はどんどん肌の3大要素を作り出していきます。元気な細胞はどんどん働き、肌の老化を修復し、肌組織を改善するため肌そのものが若返ってきます。肌組織そのものが修復されるため、改善した肌質の持続効果が高いことがとても大きなメリットなんです!!

この培養皮ふ治療は、ヒアルロン酸やボトックス、コラーゲンなどの異物を注入することに抵抗がある方にとても適している治療です。自分自身の肌細胞を培養し自分自身の肌に戻すため、安心・安全な治療であり、アレルギー反応の心配がありません。そして培養は専門のセンターでおこなわれ、厳重に温度管理をして細胞を保管・移送しているのでご安心ください。肌細胞を培養するために接種する皮膚ですが、体の中で老化の遅い耳の裏から米粒大の大きさの皮膚を摂取させていただきます。
耳の裏の肌は紫外線の影響を受けにくいため、顔に比べると肌年齢が低いと言われているのです。

この治療は自分自身の皮膚細胞を生かして若返るものなので、実際に肌細胞を注入するまでに、少し時間がかかります。
カウンセリング後、血液検査→皮膚採取と血液採取(皮膚採取の際の手術時間は30分ほどです。)→センターにて培養(この培養に1か月ほどかかります。)→センターから細胞が送られてきて、実際に注入という形になります。

培養皮ふ治療は老化の改善はもちろん、3年後、5年後、10年後も若々しい肌であり続けるための治療の1つです。わからないことがあればお気軽にご相談ください。