クリニックで患者様とお話ししているとき、街を歩きながらすれ違う人を見るとき、最近ある部分に注目してしまいます。
どこかというと…顎です。
ほうれい線やマリオネットラインを気にされる方はとても多いのですが、顎のお話をすると気にしたことなかったと!いう人が多くすごく興味をもたれます。
まず最初にお話しするのが梅干しじわについてです。
これはご本人自身では気づかないことが多いです。
梅干しじわができやすい人の特徴は、日常生活の癖であったり、前歯が出ている、下あごが後退している、普段から口呼吸をしているというようなものですが、このような方が口を閉じるとき、顎の筋肉“おとがい筋”が強く緊張してしまいます。この緊張が長い間続くと梅干しのようなしわができてしまうのです。
鏡を見るときや写真を撮るとき、人は笑顔やキメ顔など表情をつくっているのでわからないですが、鏡をおいて素の表情になったとき、顎に無意識的に力が入り、梅干しじわができているかたが多いのです。
二つ目は、骨の痩せについて。
加齢に伴い骨は萎縮し、小さくなってしまいます。
お顔の下を支えている顎の骨も小さくなってしまうのです。骨が萎縮すると、その上につく皮膚もたるんできてしまいます。太ってないのに、二十顎になってきたなとか、顔が長くなってきたかも?横顔がもたつくなと感じている方も多いのではないでしょうか?
これらは顎の骨の萎縮が原因の一つなのです。
そこでどのような治療で若見えするお顔になるのか。
1つはボトックスです。ボトックスは筋肉の緊張を緩める、リラックスさせるものですが、梅干しじわに効果的です。
顎の緊張がゆるむと自然に顎が前に出てきます。すると、顎からお顔のりんかくのラインがとてもきれいになります。
2つ目はヒアルロン酸注入です。
小さくなった顎の骨にボリュームを足してあげるのです。
顎にヒアルロン酸を注入することで、二十顎になっていた顎から首にかけてのたるんだ皮膚がキュッと引っ張られます。
さらに、顎を少し前にだしてあげるように注入すると、お顔が小さく見えるのです。
顎に入れるとお顔が長くなってしまうのではと心配されるかもしれません。しかし、その逆!日本人(アジア人)の顎はもともと小さく後退していることが多いので少し前に出してあげるようにするだけでお顔の輪郭がはっきりとし、小顔に見えるのです。もちろん横顔も美しくなります。
さらに男性の顎も注入すると、とても凛々しいお顔になりますよ。
もちろんやりすぎはしゃくれてしまったり、不自然になるので、ドクターの技術と美的センスがとても重要になってきます。
お顔の若見えにはお顔全体のバランスを見て様々な方法で治療していかなければなりませんが、今回は特に顎についてお話させていただきました。
今まで顎に注目していなかった方、顎から顔回りがなんとなく気になっていたけどどうしたらいいかわからなかった方、ぜひ一度ご相談ください。