先日、数か月ぶりにご来院された患者様が、『今まで毎月来てたから分からなかったけど、少しの間レーザーやらなかっただけでシミが濃くなってきたのが分かる!通い続けてると分からないけどやらなくなるとシミが抑えられていたのが分かるよね。通い続けるって大事だよね!』とおっしゃってくれました。
シミというのは、お顔に色素が局所的に増えて表面に現れたものです。
シミのもとになるメラニン色素は抑えきることができず、作り出され続けるため、シミ治療のゴールは『シミを目立ちにくくする』ことになります。
何も治療されてないお肌だと、正常の皮膚の色とシミの茶色の“色のコントラストの差”が大きいため、シミが目立っているように見えますが、これを光やレーザー・お家でのスキンケアと合わせて治療していくことで、少しずつ“色の差”を少なくしていくのが治療の目標であり、皮膚の色をより均等にしていくことがシミ治療のゴールだと思っています。
雑誌やSNSでは気軽にシミが取れると記載が多くありますが、私はシミ治療が一番難しいと思っています。
自分の肌のシミも何年もかけて治療をして薄くはなりましたが、完全にはなくならないのでシミを消すのは難しい‥と実感しています。
では『やっても意味がないのか…?』と思う方もいると思いますが、それは違います!
何もケア・治療されていないとシミは少しずつ・確実に濃くなっていきます。
シミの種類も色々とあり、子供のころからできやすいそばかす、紫外線の影響によって20代中ごろから出てくる老人性色素斑(いわゆるシミ)、30代くらいからじわじわモヤモヤ出てくる肝斑、それに加えて、大人になってからできる後天性の痣(ADM)があります。
一つの顔にこれらのシミが混在しており、それぞれに適した機械やケア方法が違います。
また、加齢にともないターンオーバーが長くなってくるとお肌全体がくすんでくるためお肌の色が浅黒いような感じに見えてきます。
これらを何もしないで放置しておくと、シミや肝斑は濃くなっていき、くすみ感も強くなってきてしまいます。
シミや顔の色全体が気になり始めたときから少しずつケアを始めていくと、“濃くなるのを抑える”ことができたり、“くすみにくく”なったり、“20代の時と変わらない肌状態”でいられるようになると思います。すでにしっかりと濃いシミがある方、肝斑が目立っている方に関しては、薄くしたり目立ちにくくするのに時間がかかりますが少しずつ改善して肌の色が均一になるように治療していきます。
今回、長年通ってくれてる患者様がクリニックでの治療の大事さを改めて実感していただき、ぜひ皆さんにもお伝えしたいなと思いました!!
『毎月通わなきゃ‥』とか『やり始めたら永遠に通わなければいけない…』と考えると少し億劫になるかもしれませんが、通える範囲で無理なく継続できる方法を一緒に考えていきたいと思っています。
鏡を見て、『このシミ、もう少し薄くなるといいのにな…』『自分のお肌ってこんなに暗かったかな‥?』と悩んだり、どうしていいか分からない‥と考えている方、ぜひ一度相談にご来院ください!
今より少しでもお悩みが少なる方法を一緒に考えていきたいと思います!
ご来院、お待ちしております。